新型コロナウイルス感染症ワクチンへの対応

 

 

ジェネシスジャパン 宇佐神実

2021年4月4日

 

 2019年12月に始まったcovid-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延によって、皆が苦しみの中にあります。問題は経済的疲弊だけにとどまらず、人間関係にもダメージがもたらされています。一年余り経った今でもcovid-19は勢いを弱める気配を見せていません。そうした中で日本でもようやくワクチン接種が始まり、収束に向けての光明となっています。1日も早くcovid-19が鎮静化し、経済と日常が回復することを願っています。

ところで、「聖書的創造を信じている人々は科学を否定している」と思い込んでいる人が多数います。これは大いなる誤解で、実際に第一線で活躍している科学者の中に聖書的創造を信じている人が多数います。これらの科学者は検証可能な科学を用いることで、創造主の法則や御業を解明し、社会の発展や人々の健康に寄与しようと努力しています。なぜ誤解が生じるかというと、彼らが進化論を信じていないからです。進化論は、誰にも実証することができません。誰も大進化(魚類→両生類→爬虫類→哺乳類→人)を観察できません。ですからどれだけ多くの人が信じていても、立証できない過去の憶測である進化論を創造を信じる科学者は受け入れられないのです。今回のcovid-19に関しては、検証可能な現在起こっている問題ですから、創造か進化かの立場を問わず、科学者たちから検証された事実に基づいた論文が多数出されています。それらに基づいて見解を述べたいと思います。

 

特に今回のワクチンに関して、mRNA(メッセンジャーRNA)を利用する新しい手法がとられていることで様々な懸念が生じています。これに関してQ&A形式でお答えします。

 Q1.人のDNAが書き換えられてしまうのではないか。

 A1. 結論から言えば、その可能性はないに等しいくらい低いので心配いりません。1

 Q2. mRNAワクチンを作るために中絶された胎児の細胞が利用されている。

 A2. これも事実誤認です。ワクチンを作るために胎児の細胞は必要ありません。ただワクチンのテストに胎児の

   細胞が用いられたためにこのような噂が流れました。2

 Q3. mRNAワクチンを接種することで不妊になるので若い女性は受けない方が良い。

 A3. ワクチンが不妊をもたらすことは検証されていません。因果関係を調べることもできないでしょう。問題はワクチンを受けずにcovid-19にかかってしまった場合は、不妊よりも甚大な被害がもたらされるということです。2

 

 コロナウイルスのワクチン接種によりさまざまな副反応が出る場合がありますが、受けずにcovid-19に感染すると後遺症がでたり、周りの人へ感染させたりする可能性があります。パンデミック(感染爆発)を抑えるために、マスクの着用、三密を避けること、ワクチン接種の有用性が検証されています。先日訪れた老健施設では、今年はマスクの着用と三密を避けることによってインフルエンザを一人も発症しなかったことを喜び、これからもこのことを励行していきたいと言っていました。今年は世界中でインフルエンザの流行が抑えられています。これは、多くの人がマスクの着用と三密を避けたからだと考えられます。聖書には隣人を愛することの大切さが書かれています。自分が感染しないことが、人を感染させないことにつながります。このことを踏まえて自分にできる感染対策をしましょう。また、感染してしまった人への愛のある心遣いも大切です。それがないためにcovid-19に感染してしまった多くの人が苦しんでします。

 

 

 補足:オーストラリアのロバート・カーター博士は、創造におけるコロナウイルスという論文を書いています。日本語に翻訳されていますのでぜひご覧ください。3

 

 

参考文献

1. Sarfati, J. CMI, ワクチン, ワクチン接種, 2018年9月3日発刊、2021年3月31日改訂

<https://creation.com/cmi-vaccination>

2. Carter, R. 「創造におけるコロナウイルス」CMI(邦訳)

<https://creation.com/コロナウイルス>

3. 12 Months with Coronavirus & Vaccine Remedies. 2021年3月18日(英語音声)

  <https://creation.com/media-center/podcast/12-months-coronavirus-remedies>